風俗的読書のススメ*その1 菜摘ひかる

かなり昔の話になりますが、一時期風俗嬢の書いた書籍を沢山読んでいた時期がありました。

その中でも私が好きだった作家は、菜摘ひかるさんです。
風俗嬢菜摘ひかるの性的冒険という書籍が一番有名だと思いますが、最初に読んだのはイメクラ日記とかだったと思います。ご本人が書いたマンガと共に、お仕事で感じたことを赤裸々に綴るその本はとてもインパクトがあり、また風俗嬢だから云々というわけでもなくて、普段私がOLとして男性に対して感じてる事とあまり変わらないことに共感を得たことが大きかったです。

欲望が露わになった人をサービスすることの難しさ、みたいなものはこの本を読んで感じたし、こんな大変な仕事をしているのであればもっと世の中に認められてもいいのになあ、と素直に思いました。そして、ただの悪口になりがちなこうした内容の物をさらっとスマートに書いている、菜摘さんの文章力は自分もWEB上で日記を書いてる身としてとても参考になりました。


残念ながら、彼女は数年前に自殺という方法でこの世を去りましたが、機会があればお会いしたかった人の一人だったので、未だに残念な気持ちで一杯なのです。